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2章 まずは自分とのつきあい方


2-5. 「帰省」のすすめ。

さて、「自分とのつきあい方」について書いたきた1章は今日でおしまいです。
そもそも、就活は「自分」との向き合いから始まります。まず、ここでつまずかないように、付き合い方を書いてきました。
とにかく厄介なのは「自己分析」でしょうか。ここで自分を「見つめ過ぎる」ことで、行き詰ってしまうことが未だに多いと思います。
就活を振り返って反省すると、大概ここが一つのネックになっていますね。考え込んで、進まなくなります。
そこで、「友達に聞いてもらう」方法が勧められるようになりました。お互いにインタビューして、相手のことを評価してみる方法ですね。
模擬面接みたいにして、聞いた方がいろいろと説明するわけです。
企業側も「友達からは“どんな人”と言われる?」みたいな質問をしてくることもあります。
自分で思い込んでいない、できる限り客観的なパーソナリティを知りたいのだと思います。
僕も、自分の授業でこの相互インタビューを何回かやったことがありますが、好評でした。自然に自分のことがわかるようなんですね。
その時、面白いことを発見しました。インタビューの組み合わせは、隣に座った人とするので、元々の友人同士が多い。
ところが、たまに「知らない者同士」の組み合わせが出てきます。
そして、数分間のインタビューで一番盛り上がるのはこうした組み合わせです。
つまり、第一印象を含めてより客観的に見てあげることで「意外な一面」を突いてくる。
また、知ってる者どうしでは言いにくいことや、当たり前に思っていることも指摘するからです。
ちなみに一番盛り上がるのは、初対面の男女の組み合わせのようでしたね。プチ合コン状態になるのでしょうか。
「え~ホントに~?そうかな~」
とか言って、まんざらでもないような反応をしてます。
しかし、考えてみれば入社のための面接はこの状況に近い。初対面での印象というものも、当然に影響を及ぼします。
つまり、知り合い同士のインタビューと言うのでは、どうしても限界があるのです。
そこで学生に勧めるのが「帰省」です。実家から通ってて、別に帰る町がない場合は「旧友に会う」でも構いません。
就活のスタートが12月だと、ちょうど年末年始に時間がとれます。このタイミングで、昔の友人と話をするのはいいと思うのです。
人は同じ環境にいると、どうしても視野が狭くなっていきます。
特に就活がスタートしてからは、毎日いろいろなことに追われながら学校に行きます。
いままで楽しかった空間も変わります。友人との距離感も変化していきます。
昔の友人との再会は「初対面」ほどではないかもしれませんが、十分に効果があるようです。
「昔からお前はそうだったな」
「あなたは、結構変わったよね」
どちらでも、そのまま受け入れて、自分を多角的に見るには、そうした会話が一番だと思います。
ちょっと気が早いのですが、今年の「帰省」はいつにもまして大切にしてください。

友人同士のインタビューはたしかに大切。しかし「帰省」して、昔の友人と話すのが、意外な視野の広がりを生む。
( 2012年11月2日 )

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就活セットアップとは?
就職を控えた学生が「就活前」に知ってほしいことや、考えておくべきことを書いていきます。読みながら気持ちの準備を進めてもらいやすいように、毎日少しずつ。溢れる情報の中で迷ってしまった時に、立ち返ってこられるようなサイトにしたいと思います。
著者紹介
山本直人 やまもと なおと
1964(昭和39)年東京都生まれ。慶応義塾大学法学部卒業。博報堂に入社。2004年退社、独立。現在マーケティングおよび人材育成のコンサルタント、青山学院大学経営学部マーケティング学科講師。著書に『電通とリクルート』など。